あのとき、初めて体育館で見たように
紳に見惚れているのだろうか。
あの、可愛らしい表情で
頬を赤く染めているのだろうか………
……いゃ
俺には関係ないことだ。
そう。
関係、ない……
苦しくなった心臓を誤魔化すように、慌てて紳に話しかけると
「ったく…わがままな生徒会長だな?
お前、美化委員担当の教師に呼ばれてたぞ。
コイツのサポートは俺が代わるから、早く行け。」
と言い捨てられた。
……“コイツのサポートは俺が代わるから”…
なんの抵抗もなく、スラッと言った紳。
……そんなに、親しいのか…?
.