「ぁ、あたしは何をすれば…」



聞いてくる彼女に笑いかけ、段ボールの山から出た。



「んーと…
じゃぁ俺が本を棚から出していくから、段ボールにしまってくれる？」



カバンを抱えたまま、見つめられたけど

元気な返事をして、カバンを下ろした。



よし……やるか。



それからは、黙々と作業を進めた。


今日は…とりあえず、この段ボールが２つくらい埋まればいい方かな。




「これ重いけど…気を付けて。」



たまに交わす言葉に、彼女は小さく返事をしながら段ボールに本を入れていく。


たまに触れる指先に

胸が騒ついた。




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