――――…



「ありがとうございます。失礼しました。」



ガラララ…


一階の事務室で作業していた副校長に確認の判子をもらい、再び階段を上がって三階へ。



みんな準備で忙しいのか、3年生の棟はにぎやかだった。




「……ぁ。」



二階に上がるったところで、ふと脚が止まった。




俺の視線が捕えたのは


さっき、中川さんと…橘くん?が一緒に入っていた家庭科室。




突然、胸が苦しくなる感覚に襲われて

紛らわすように視線を反らす。



すると、階段の上から声が聞こえてきた。




にぎやかでうるさい声。


…一年生だろうか。




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