暗幕のような布や紙テープを運び終わり、一段落。
飾りや看板を作るのは、器用な女子たちの仕事。
男子の仕事はここまでだ。
「……ふぅ…」
…それにしても。
さっきの2人のことが、頭から消えないな……
今ごろは何をしているのか、気になって仕方ない。
「……」
ダメだ。
考えれば考えるほど混乱する。
今までこんな経験したこともない。
こんなに余裕がない、いっぱいいっぱいな思いは初めてかもしれない。
認めているのかいないのか
今だに踏み切れない弱気な自分。
俺が女だったら、俺みたいな男と付き合いたくない。
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