というか。

"知り合い" 程度にしか見えないのだろうか。


ただの 知り合い が、ペンキを持って一年生の教室に訪れるだろうか……



俺はまだ客観的にみても

そんな風には見られていないのか。




「ぁの、ま、麻美ちゃんは…」


「あたしは彼氏いるしーっ。
会長はアイドルみたいにただの憧れだよっ。」




二人が何かを話している間、ボーッと考えてみる。



俺はどこまで

君の中にいるだろうか。




弱虫な自分がイヤになる。



伝えてしまえばいいのに


そうすれば楽になるのに



いつまでもぐるぐるとした黒い感情を溜めているなんて

苦しすぎる……




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