季節は秋に差し掛かる。 少しずつ、葉が色づき始めているのがわかる。 窓から校庭を見渡すと、体育の授業をしている一年生たちがいた。 男女合同か。 ………ぁ、あれは。 「ちょっと会長!? サボりですかー??」 クラスメイトから、馬鹿にしたように言われた。 ……サボり、なのかな。これは。 「ごめん。今いくよ。」 校庭で高跳びをしている一年生―――長い黒髪を結んでいる彼女に視線を落としてから、準備を手伝った。 再来週の土日は、文化祭が開かれる…… .