「いいんですか?会長、図書委員会で。」



心配そうに聞いてくる一年生の書記。


てゆうか、俺が断る理由がないし…むしろ嬉しいくらいだ。




「かまわないよ。さぁ会議は終わりだ。みんな帰っていいよ。」



俺がそう言うと、みんな帰っていった。


残ったのは俺と紳の二人だけになった。



「紳、お前…なんか企んでるな?」


「はっ、何が?」



今だにニヤニヤしている紳に、ちょっとイライラしてくる。


何なんだ、一体…




「まぁ、図書委員会の担当になればあの子に近づく機会が増えるだろうと思ってさぁ。」


「……」


「なんかお前が可哀想だったから?ちょっと手伝ってあげただけ………っ」




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