「ただいま」 家に帰ると 夕飯のいい匂いがした。 「おかえりお姉ちゃん!」 ドタドタと 階段を降りてきたのは 妹の奈美。 「あ!ちわっす!」 その後に続いて来たのは 幼なじみで奈美と同い年の 岡本修也。 「なによ、騒々しいわね」 「冷たいなあ、せっかくご飯一緒に食べようと思って待ってたのにぃ」 「わかった。着替えてくるね」 めんどくさいと思いながら 階段をのぼる。