君との一番の思い出、何か知ってる?

君と一番近づいた日のことだったよ…


先輩たちは試合で、私たちは一年生全員で残って先輩たちの帰りを待っていたね。
私たちは、思うがままに行動して遊んだりして、楽しかったの覚えてる?
そのときだよね。
君がおもしろいもの捕まえたのは。

ニョロニョロしてて、長細くて…
君が見つけたのは、そう、蛇だったね。
私は、その時、初めてこんな近くで見たものだったから、すごく興奮してたね。



今、思うとその蛇は幸せを運んでくれるキューピッドだったのかもね…
可哀想なことしちゃったなって今では思うんだけどね…


最初は何をしたかな?

たしか、君が蛇を捕まえてる間に、私と君でいろんな事試そうって話になったんだっけ。
まずは、薬品とか洗剤とか飲ませたんだよね。
どれも効果なくて、最後に塩を飲ませたんだっけ。
そしたら、その蛇血を吹き出しちゃって、テンション、上がりまくりだったね。

本当、残酷なことをしちゃったんだけどね…


結局、すぐに飽きて、君に蛇を任せたまま、私は、友達をつれてお店に買い物に行ったんだよね。
そのときの、君と2人で食べたアイス、君は覚えてますか…?
グレープフルーツ味の氷の形したアイスだったよね。
それは、私のお気に入りのアイスだった。
最初は、私が食べてたんだけど、半分、君にあげたんだよね。
まぁ、ちょっとだけ君との2人きっりの雰囲気がくすぐったかった。
君は、忘れちゃったかな…



あれから、このアイスは私の宝物になったんだ…
君に会ったあの日のように…
たくさんの思いを教えてくれたから…