―――家族五人仲良く政子の妊娠を祝った最後の晩餐―――


義郎は、お手伝いに極上のワインを持ってこさせるとグラスに注がせ、
「よし飲み直そう!!そして今日という素晴らしき日を記念しよう!!家族全員で政子くんの御懐妊を祝福して………乾杯っ!!」
と言い、

「……乾杯っ!!」
皆で政子の妊娠を祝った。
安堵感に浸る政子…。

家族で心から妊娠を祝ってくれた最後の晩餐だった…。




―――そして………、望美の夢――――





「望美ちゃんじゃなくて、『望美』って呼んで!ねぇママ、お願い!望美って呼んで!」と政子にしがみつき訴える望美。

動揺しながらも、
「・・・の、・・望美。」と政子は優しく言うと、なんだかとても嬉しくなり目に涙を浮かべて、そして望美を自分の胸に抱き寄せ、
「望美・・・。
私の・・!
私の・・!

ありがとう・・。
」と言いながら泣き出してしまった。

望美も政子の腕のなかで必死にママに抱きついて、
「ママ!ママ!早く逢いたいわ!早く一緒に遊んだり…笑ったり…ママのお膝でお寝んねして…抱っこして