政子も、
「このような厄介なことを……。どうか、どうか御許し下さいませ!!」
と再び土下座した。

鶴子は、
「フンッ!!
アンタが夢で夜這いに遭い、本当にレイプされたっていうんならわたくしだって女だもの、胸が痛んでやまないわよ!!
政子さんに罪があるわけじゃないのだって判るわ!!」
とツッケンドンな口調で言っている。

義昭は、
「だったら…、だったら…生まれてくる子供にだって罪は無いじゃないか!!お願いします……、どうかお願いします…!!」
と必死に頭を下げて言う。


政子も泣きながらすがる思いで、
「お願いします!!
お母様!!どうか、この子を産ませて下さい!!お願いします!!この子を産ませて……!!」と悲願した。


政子のその言葉に唖然とする鶴子。

「何……何だって!?産みたいだと!?
もう一回言ってごらんなさい!!」
と政子を煽った。

政子は頭を上げて、「産ませてください!!お願いします!!」と目で訴える。


「黙らっしゃい!!」バシッと政子の頬に平手打ちをくらわす鶴子。