「羞恥心なんぞ、この女にはございませんわ!!なんせ生まれが生まれですから~!! きっと下品な振舞いが体に染み付いて離れないんだわ!!
『蛙の子は蛙』ってことかしらねぇー!!
おぞましいわ!!
これだから捨て子わ……ねぇ~!!」
とオッホホホ、オッホホホとあざけ笑いながらこき下ろしたのだった。




美華はこのとき、政子の謎の妊娠の真相を暴露し、満足でした。 しかし皮肉にも、この騒動が『望美』のすざまじい愛憎の念を覚醒させてしまい、美華自身、生き地獄を嫌というほどに味わされ辛酸をなめさせられることとなってしまうのでした。

そしてこの最悪の事態により、もの凄いスピードで政子と川添家一同は悲劇の波にさらわれ死人さえも出す、惨劇を生みだしてしまうことになるのでした。