でも運悪くその男の子供を妊娠なすってしまって・・。
ある意味不憫だわぁ～あんなに不妊治療まで行っても義昭との間に子は授からなかったのにねぇ～。そして父親が誰かも分からない赤子を仕方なく義昭と共謀して、二人の子だと偽ることにしたんだわぁ～！！！」
と義郎や鶴子に向けて言い放った。



そんな美華の身勝手な臆測を鵜呑みにしてしまった義郎と鶴子は空いた口が塞がらない様子で、
「そ、それじゃあ、貴女は義昭と共謀して、私達を騙していたってことなのね・・・。
まんまと私達は騙されていたのね！！！！」と鶴子は政子を睨み付けると怒り狂ったように狂乱しだした。


「ち、違うんだよ！！」
義昭はとうとうこれ以上の混乱を招くことを恐れ、全てを告白した。



政子が不妊治療を行ったその日の夜見た夢のなかで体験したおぞましい出来事…。

そして、それがきっかけで妊娠したという事実…。



「はぁ？」



義昭の、もはや常識的理解の限度を超える話に錯乱する三人。


美華も若干困惑しながらも、
「そんな話、信じないわよ！馬鹿にすんじゃないわよ！このカマトトが！