「私だってそんなことあり得ないと思ったわよ!
でも膣に違和感があったから次の日に産婦人科に駆けつけて、膣内洗浄をしてもらったし、緊急避妊だって行ったわ!!
なのに何故なのかしら・・・。
こんな事って・・・。常識では考えられないわよ・・。」と言うとワァーっとわめき出した。


まだ信じてないのか、それとも信じたくないのか義昭は
「オレ達があんなに子づくりに励んでいたというのに・・・。
それじゃあ何なんだ!?お前はその得体の知れない男に強姦されて子を身籠もったとでもいうのか!?
えっ!!
乱暴され!!
いたぶられ!!
メチャクチャにされて!!」と吐き捨てた。


「ヤメテーー!!!
聞きたくないわ!!!
聞きたくない!!!
ヤメテーー!!!」
と政子は取り乱し、泣き崩れた。


「政子・・・。」
もはや冗談事ではないと理解した義昭はただ茫然と立ち尽くしていたのだった。