政子の部屋

パーティーが終わり、政子の部屋へと入ってくる義昭。

政子はクロコダイルの革で作られた大きなソファーにポツンと座っていた。

もはや隠しきれないと察した政子は、
「義昭さん。報告したいことがございます。」と話を切りだした。

「どうしたんだよ?」 と義昭は意味深な顔をしている。

「妊娠・・・したの・・・。」と政子。

「え!?」
義昭はおもわず驚き立ち上がった。

そして、「本当か!?本当なんだね!!やったよ!!政子、すごく嬉しいよ!!」と、ものすごく喜び有頂天に達した。
続けて、男か女かだの、名前は何が良いかだの、子供部屋を作ろうだの言い始めた。

政子は遂に耐えられなくなって
「違うのよ!!」
と叫んだ。

呆気にとられる義昭、「……何が違うんだ?」とたずねると、

政子は、「よく考えて・・。最後に貴方とセックスしたのは二か月以上前じゃない!それでも子供ができてなくて、私は不妊治療を受けたのよ・・。
貴方はその次の日に海外へ行ってしまったじゃないの!!」と告げた。