「キャ!!」


突然の出来事にびっくりしてヨロめき、イスから崩れ落ちた政子。

美華は「フンッ!」っとしてやったりという様な顔をしている。



義郎が
「止めや!!」と叫び、


鶴子は
「美華!政子さんにいますぐ謝んなさい!」
と言うが、
そんなことはお構い無しに美華は政子のもとへ近づくと、
「知ってる?一昔前まではねぇ、子もできぬ女は捨てられたのよ!『子なきは去れ』ってね!!」
と言い投げ、

「子なきは去れ!!
子なきは去れ!!
子なきは去れ!!
子なきは去れ!!
子な…………。」
と政子の耳元で言い続けた。



「やめてぇーーーー!!」
と耳を塞ぎ泣きじゃくる政子。




鶴子が、「お、おやめ!!」
と、ピシャっと美華を引き離すと、
政子は、
「もうイヤーーー!!」
と2階へ上がって行ってしまった。






一瞬にして凍りついた食卓……。






そしてそんな最悪のタイミングで義昭が帰って来た。