政子は読みながら、恐ろしいストーリー展開に遂に体がピクピクと痙攣したようになってしまう。

「………クララは死んでいく人たちを見て更に狂ってしまいました……。

そしてクララは再び屋敷へ戻ると、意地悪な夫人をもう何度も何度も刃物で突き刺し殺したのです。

しまいには、その現場を見てしまったレオナルドまで殺してしまったのでした。

愛するレオナルドまで殺してしまったクララにはもう生身のカトリーヌに逢うという希望しか残されていませんでした……。

クララはレオナルドの血で床に
『愛しのカトリーヌへ…』と書きました。

すると、何ということでしょう!!

目の前には可愛らしい娘が現われ、自分の名をカトリーヌだと名乗るのです!!


二人は逢うことができたのでした!!


二人は永遠に抱き合いました。


クララはカトリーヌの温もりを感じ、カトリーヌはクララの温もりを感じあいながら………。


深く深く抱き締め合ったのでした。


めでたし……。


めでたし……。」


読み終えた政子はとガタガタ身震いと痙攣が止まらなくなってしまっている……。