その日以来、政子自身どんどんおかしくなっていった。



毎晩夢に望美が現われるようになったのだ。

望美は政子のそばに現われては、遊ぼうとせがってくる。

その遊びというのは人形いじりだったり、あやとりだったり、縄跳びだったりするのだが、望美は政子がもし断ろうものならメチャクチャに惨殺してしまうような、冷酷な鬼気迫る表情でせがってくるのだ。


従うか、殺されるかという究極の二者択一を突き付けてくる望美に対して政子は夢の中で完全にいいなりに成って遊んだり、一緒に寝たりするのである…。
そして時折起こる、望美との恐怖の『結合』も体験して!!


そんな悪夢を政子は毎晩毎晩見せられ、精神的にも肉体的にも衰退し、一日一日ナイフで身を削られるように追い詰められていたのだった。


しかも望美は夢の中で日々成長し、3ヶ月たった頃にはもう小学校3、4年ぐらいの、あと1、2年で初潮を迎えるという歳になっていたのである。


おぞましい成長スピードである。