ヒロエは
「ダンナはさぁー…休日になっちゃ家でゴロゴロばっかりしてんだけどね(怒)
子供はねぇー。やっぱり、いると幸せよね。ほらなんていうの！？出産って女の幸せだものね！それにすごく家族が賑やかになって、あぁ私、母親として頑張らなくちゃって、生きる活力を与えてくれるのよ。」
と言うと、仲良く遊んでいる子供達をやさしく見つめていた。

そんなヒロエは本当に幸せそうだった…。
そして
「政子、あんた本当に幸せにならなあかんよ！！あんま大声じゃ言えないけれどー・・・あんたには身内がいないんだから・・。私もこんなこと言いたくないけれど、義昭君との結婚や川添家の一員になったんは、神様が政子のためだけに授けてくれた幸せだよ！！」と言う。

「ヒロエ・・。」
政子は泣きそうだった。何もかも知っているヒロエだからいえる言葉だった。

ヒロエは政子の肩をさすりながら「孤児院で育って、そりゃあ辛いことも色々あっただろうに…。これからはそのぶんも幸せになれっちゅうことやわ！！」と言い。政子に笑顔を見せた。

(ありがとうヒロエ！私は今とてもとても幸せよ！)





しかし、子供達を見ている政子はどこか悲しそうでもあった…。