義郎の遺体は丸焦げでもう真っ黒になっていた。

見るのも痛々しい。

その姿を見た義昭は、「父さん、辛かったろう……。
体中燃やされて、辛かったろう!!!
アアアアァァァ!!!」
とその場に泣き崩れたのであった。


美華も悔し涙を浮かべながら、
「いったいどうしたっていうのよ!!
こんな不幸……。
どうしたっていうの!!!いやよ!!お父様!!いやぁぁぁぁ!!!」
と取り乱し叫んでいる。


政子はもう言葉を失ってしまった。



これも全て望美の仕組んだ復讐だと思うと恐怖に陥り、義郎の惨い死に様を哀れむ余裕すらなくなってしまったのだ。

そして、望美はこの瞬間も息を潜め、牙を研ぎながらいつでも政子に襲いかかってくるという現実に直面し、政子はもう耐えれなくなっていたのだった。


(………殺される!!
………私たち全員殺される!!!)