ボォォォォォーーーーー!!!!
ボォォォォォーーーー!!!
ゴォォォォォォーーーー!!!

焼け落ちる屋敷。

そこはまさに地獄絵図だった……。



「ギャアアアァァァーーーーー!!!!ギャアアアァァァァァァーーーーー!!!!」
と火傷を負ったお手伝いたちが屋敷から逃げてきたかと思えば、

「ウギャァァァーーーーー!!!!ウギャァァァーーーーー!!!!ギャアア!!」
とダンプカーにひかれた警備員たちが地に這いつくばるように悶え苦しんでいる。


ボウボウと勢いよく燃えていく屋敷。



政子と義昭、美華は茫然とそれらの姿を見ていた。


栄光ある眩しかった屋敷が燃え、名家が堕落していくざまをただただ目の当たりにしたのだった。


















数時間後


消防隊の決死の消化活動によりなんとか火は消しとめられた。


しかし、屋敷の約半分は炎上してしまいボロボロに焼け焦げてしまった。



玄関ホールに突入していった黄色いダンプカーはもう見るも無惨に焼け焦げて、異臭が漂っている……。

そして、数名の消防隊が義昭の元へと担架を運んできた。

義郎の遺体である。

「父さん!!!」