お互いの話しも一段落したところで、



「政子、幸せそうだわ。」とヒロエ。
つづけて
「中学からずっと政子は美人だし、賢いし、運動もできて、優しくて、純粋で……。
だからなのよね。
でも高校のとき同じクラスだった御曹司の義昭君と政子が、結婚するって聞いたときは、そりゃあビックリしたわ~~。」



政子は黙って聞いていた。



「そりゃあ高校時代の義昭君ったら、確かにハンサムだったけれど、ただのマリンスポーツ大好きな海男だったもの。
それが大学を卒業して早々に政子との結婚を真剣に考えだしたとたん、謙虚になってしかもお父様の会社をお継ぎになる決心までなさったんでしょ?
義昭君が政子のこと真剣に愛しているのが、ヒシヒシと伝わってくるのよ~。」


政子は
「ヒロエありがとう!でもヒロエも素敵な旦那様がいるじゃない!それに二人も元気で可愛らしい男の子が・・。」
と答えた。