「あぁ…ダメッ!!義昭さん……。ハァハァ…。」


「何がダメなんだ……。政子、こんなに愛してるんだ…。あぁ…たまらないよ…。幸せだ。ああ、ハァハァ。う~。」


「私もよ……。ハァハァ。義昭サン!!義昭サン!!あぁ~!!」


(やっと訪れた私の幸せ……。
あぁ、私はこれから義昭さんの元で幸せになるのよ!
妻として、川添家の女になるんだわ!!
幸せだわ!!
幸せだわ!!
トロけてしまいそうだわ!!)








政子はこのとき自分に舞い降りてきた幸せでいっぱいになっていました。
そして、これからもこの幸せが永遠に続くものだと信じてたのです。
しかし、この幸せがのちに災いに転じ、政子は精神的に追い詰められ、生命の危機に立たされてしまうことになるなど、誰一人、予測できなかったのです。