第3条 乙は甲の出生の事を今後一切口にせず口外もしないことを約す。

第4条 乙は甲に対し1条に提げた堕胎した子の為に新たな墓を建設させ、その費用は乙が負担することを………………………………
政子は冷たくあしらう様に、
「ここに書かれている通り、私はお腹の子を中絶する代わりに、この御屋敷で義昭さんと死ぬまで添い遂げます!!それから私の出生の話は一切禁句!!貴女達はわたくしをこの屋敷から追い出すことはできない!!
さぁ、お母様!!サインなさい!!
もし、もしサインしないと言うんならこんな屋敷………!!」
と言って、政子はリビングをメチャクチャに壊し始めた。


「キャアーー!!!」逃げ惑う美華。


「ウリャア!!ウリャア!!ウリャアァァァ!!」




バン!バン!
ガシャーン!!
ガシャーン!!ガシャーン!!ガシャーン!!


そこら辺にあったゴルフのドライバーを振り回しテレビやら、置物の皿やら、テーブルやら、手当たり次第に破壊していく政子。



鶴子は震え上がって、「なっ!なんて事を……。何でこんなことに…!
わっ、分かったわ…!!今、サインするから!」
とササッと書面にサインし、印鑑を押した。