マサシは持っていたボールをスッと投げた。
弧を描いてゴールに吸い込まれていくボール。
「ああ、終わったよ。モップがけの邪魔しそうだからこっち側に来た」
「えー?!こっち使うなら向こうのモップがけしてきなよー」
私が指差して言うと、マサシはボールを拾いながら笑った。
「俺やらなくても、みんなやってくれるからいいっしょ」
そう言いながら、マサシも自主練に加わる。
体育館の半面ずつを男子部と女子部で分けて使っている。
時々、練習中に男子部の方を見るけど、彼はあまり一生懸命にやってるようには見えない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…