「なぁ、梨衣沙。」


ソファーに寝っ転がって雑誌を読む梨衣沙に

わかるはずもないのに、俺は聞いていた。




「レイラ…って奴、知ってるか?」


「レイラ?誰それ、外人?」

…即答。




「…いや、なんでもない。」



こいつに聞いた俺が馬鹿だった…。


俺は、はぁ。とため息をついた。