妹の声に、俺はハッとした。 「あ…あぁ…。おかえり…。」 「電気も付けないで何やってんの?」 梨衣沙が電気を付け、辺りが明るくなる。 「…いや、別に…。」 「あっ、そだ。今日ね、ギョーザしようと思って買い物行ってきたんだ!!お兄ちゃんも手伝って!!」 妹がガサガサと袋の中から次々と買ったものを取り出していく。 そのとき、俺はあるものを見つけた。