一気にくる痛みに、俺は叫んだ。 「う゛ぁ…っ、あぁぁぁあぁああ!!!」 切れたところを押さえた手が、一気にあったかい液体で濡れる。 「お兄ちゃん!!!」「慧太…!!!!」 二人の叫び声と、親父の笑い声が聞こえる。 ……狂ってる…。 どうすればいいんだ… 俺は…っ。 何が出来るんだ… 俺には……っ!! 「ただいま~っ」