それから夏樹を軽く睨んで、向かい側の椅子に座った。
「おっ、大分顔、マシになったじゃん」
「うっせ……」
「あのニヤケ顔はヤバいぞ―っ」
「ニヤケてねぇ―よっ!!」
まじ、夏樹シめたい……
「……何がニヤケてないんですか?」
「えっ!?」
後ろを振り向くと、キョトンとした顔を浮かべた鈴加がお盆を持って立っていた。
「もう注文してきたんだな」
「あっ、はい」
よし。
このまま話しを反らして………
「で、何がニヤケてないんですか?」
「ゔっ……。別に何でもねぇ―…」
忘れてなかったのかよ……
「えぇ―っ!気になるじゃないですか!?」
マジで勘弁してくれ……
「あのね、鈴加ちゃん……」
「あぁ――っ!マジ何でもねぇよ!!」
夏樹の発言に危険を感じ、無理やり割り込んで口を塞がせた。
言わせてたまるかよっ!!