「はぁー手がかりなしかよ・・・」

手がかりを探しているが、昨日と同様で手がかりはゼロだ。


「久し振りやなー」


声がした方に、2人は振り向いた。


「何で・・・あなたがここに・・・?」


振り向いた先にいたのは、元雅ヶ丘生徒会長の五十嵐虎だった。


「たまたま、通りかかっただけや・・・それより、碓氷に用があるんだが・・・」

「用ってなに?」


碓氷は不機嫌そうに言った。


「ごめん、鮎沢!すぐに戻るから!!」

「わ、わかった・・・」


2人は美咲から、少し離れたところで話をしている。美咲は心配そうな顔で碓氷を見ていた。