「あんたの学校、こういうのって見つかるとすぐ退学だっけ?
もし私がこれを学校側にチクったら…どうなっちゃうかなあ」


「そ、それだけは勘弁して!」


「そういえばさあ…」


陽子が面白がって口を挟む。


「だいぶ前だけど、集団をしめたときにその中に城山のお坊ちゃんだかいたよね。そいつも煙草やってて、私らが学校側に証拠と一緒にチクったら、一瞬で退学、そいつの親父の評判もさがって、今や経営破綻寸前とかなんとか…」


最後ら辺は軽く大袈裟だったが、陽子の話にひどくビビった女は、すでに顔面蒼白だった。