私が壁にもたれてるとき、由香のカラオケ行くよー!という声が聞こえた。

私も急いで戻る。


「瀬那、どこ言ってたの?」


陽子が話しかけてきた。


「あー、潤から」


「潤さん締め切り終わったのか!良かったねえ」


「うん、明日か明後日デートかも。カラオケ途中で抜ける」


「うわあ瀬那っち、明日肌ピチピチになっちゃうね♪」


横から由香が突っ込んできた。


「うっさいわ由香!」


「瀬那っちこわあい!」


私が一喝すると、由香はわざとらしく怖がった。