「早く。」 私は瞬きばかりしてしまう。 そんな私にどんどん近づいて来る蓮の唇。 私の肩をつかむ両手。 すごく強い。 とても逃げられない。 私はギュッと目をつぶる。 あれ・・・・? こない。 「プッ・・・」 次の瞬間聞こえたのは悪魔の鼻で笑う声。