バクン!バクン!と鼓動がうるさい。


「ねぇ、なんかカッコいいね」


そうヒソヒソと話すクラスメートの女の子達の声が耳に届いてチラッと見た視線の先に



あたしと同じぐらい驚いてる沙羅がいた。


あたしの視線に気づいた沙羅が口パクで何か言ってるけど


なんて言っているか理解する余裕なんかなくて


再び大輔くんに視線を戻したまま、息することを忘れてしまうぐらい


ただ、目の前の大輔くんを見つめ続けた。