「あのさぁ…」
そうポツリ呟くと、顔を上げて「あのさぁ、梨華ちゃん…俺…」
そう言いかけた時だった…。
「───りか…?」
後ろから、男の子の声で不意に名前を呼ばれた。
「えっ…?」
名前を呼ばれた方を振り返った。
そこには、柔らかなオレンジ色に染められた空の下
「ヤッパリ…梨華だ」
えっ…だれ…?
「久しぶり、梨華」
そう言って微笑む背の高い同じ年ぐらいの男の子。
見覚えある、真っ直ぐな瞳…。
もしかして…
もしかして…
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…