高津くんは、いつも優しいし、決して自分の気持ちを押しつけたりはしない。


それどころか、あたしの気持ちを一番に考えてくれているんだ。


きっと、高津くんみたいな優しい人は、他にいないとさえ思う。



思うけど…。




─────放課後、一緒に帰ろうって言ってきた高津くん。

あたしは、ヤッパリ断る理由が見つからなくて一緒に帰ることにした。