「ん?風邪気味??」


おでこに手が伸びてくる。


「熱は…ないか、な?」



希美先輩の顔がすぐそばに…。


綺麗な人だな…。


なんで僕なんかと仲良くしてくれてるんだろ………。



「また泣きそうな顔してー。」


クスッ と笑って、頭をわしゃわしゃされる。



うぅ…。
幸せだぁ………。




「あんたら、あたしのこと忘れてイチャイチャしてんじゃないわよ。」


幸せに浸っていると、怖い人のイラついた声。



…すっかり忘れてました。