――― 「なんだ。 そんなことで悩んでたの?」 家に凌ちゃんサンを迎え入れ、事の詳細を説明すると、あっさり「そんなこと」で済まされた。 『あたしの中では大問題なんですー。』 「んー…じゃあさ、イヴはお父様に譲るよ。 その代わり…」 『その代わり?』 凌ちゃんサンの顔が楽しいと言わんばかりに歪んだ。 「今日からクリスマスまで、俺の言うことを聞くこと。」 『へ?』