なんか、とても居たたまれなくなって屋上から脱走。


好かれてるのは嬉しいけど、応えられないものは仕方ない。


あたしは凌ちゃんサンが好きだもん。


要とは付き合えない。



「辛気臭い顔してるわね。
珍しい。

ついにフラれた??」


人を馬鹿にした声が聞こえて顔を上げるとボスがいた。


『あーボスだー。』


「ボスって言うな。」


『ボスはボスでしょー。』


「…相変わらず失礼ね。
で、なんかあったんじゃないの?」


『ボスってあたしのこと大好きだよね。』


「…聞くんじゃなかった。
さよなら。」


『待って待って待って!!!
ちょっと聞いて欲しいことありますねん!!』