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『…と言うことなんですよ。

お兄さんならどうします?』



次の日の屋上。

目の前には白井家のお兄さん。


圭介くんと彼方はバイトで帰っちゃったからこいつを連行してきた。



ずいっ と顔を覗き込み打開策を待っていると、

『い゛だッ!!』


強烈なデコピンが炸裂した。



「…ちけーよ馬鹿。
襲われてーの?」


なんて物騒な!!



『んなことじゃなくて、クリスマスッ!!

どーしたら良いと思う??』


「…ハァ。
何、お前は自慢するためにオレを連れてきたわけ?」


『自慢じゃなくて、そ・う・だ・ん!!

家族と凌ちゃんサンと柴崎家のどれを取れば良いと思う??』