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『鈴さーん!!
知恵を貸してくだされ!!』


携帯に向かってそう叫んだのはお家に帰ってすぐ。



向こうでは事情がのみ込めずあたふたする鈴さん。


『あのですね、問題が発生したんです。
クリスマスの事なんですけど…。』



「あ、そうだ!!
のんちゃんに言おうと思ってたんだけどさ!!
25日、柴崎家でクリパしようッ!!

凌斗に迎えに行かせるからさ!!」


『え、あの、鈴さん…』


「えぇ?!
わかった、今いくから、ちょ、うるさい、違うから!!

のんちゃん、ごめんッ!!
映画始まっちゃうから切るねッ!!

じゃ、25日にねッ!!」

『り、鈴さ…』
ブツッ プー プー…



…フリーダムッ!!