『またまたー、』


「ぃや、ホントに違いますから!!

それに、先輩には、彼氏さんが、いますし、ね?

ぼくなんて、、」


『凌斗でしょ?
あんな奴気にせずアピールすればいいのに。』


凌斗がのんちゃんを離すとは思えないけどー。



「なんで、知って…」


バタン

「あれ?
のんちゃんもう帰っちゃったの?

折角店長さん特製ケーキ持ってきたのに。」


片手にチョコレートケーキを乗せた太一が入ってきた。



『残念でしたー。
あたしが食うから置いてけ。』


ケーキを奪って太一を店に追いやり、彼方くんに向き直る。



『あたしさ、凌斗の姉ちゃんなんだわ。

双子のね。』


「え、えぇ?!
双子、似てない、?」


『だから、なんとも言えないけど、あんな奴に気ぃ使わなくて良いよ。

君は君の好きにすれば良い。』