「何があったの真奈ちゃん！」

やっと私の現状に気づいたようでおろおろしてる中村先輩。

「何でもないですよ！」

頑張って話そうとしてる碓井先輩の口をめっちゃ背伸びして必死に口を押さえる私はどこからみても絶対何もなかったようには見えない。

「ぷはっ、それがな「わぁぁ～～！！」

私の手から見事にすり抜けて話そうとする碓井先輩の声を大声で遮る。

「うっせぇよ。」

そう言って碓井先輩は私を壁に押し付けて口をふさぐ。

「んん～！！んぅぅ～！！」

もう目で訴えるしかなくなった私の目は涙目でもがもが言うしかなくなった。

そんな私を見てはぁぁ～っと大きなため息をついている碓井先輩は私の口から手をはなして、

「わかったよ、いわねぇから。」

その言葉に私はほっと一息ついたのが馬鹿だった・・・

碓井先輩は岸谷先輩の方に振り返って、

「察してくれ。」

・・・完全にアイコンタクトで話してる。

「ちょっ！なにしてんですかぁっ！」

「話してない。」

「目で話してますよ！」