「え・・・どうって・・・別に、こけそうになったのを助けてもらっただけで別に付き合ってるとかそんなことは・・・」

その言葉を聞いて周りにいた女の子たちは安堵の表情を見せる。

「「よかったぁ~!!」」

「へ?」

よかった?・・・・何が・・・・?

「だってぇ・・・悠里君ってカッコいいじゃんっ?」

女の子は本人に聞こえないくらいのボリュームで話しだす。

・・・あぁ~・・・

なるほど・・・・そういうことか・・・

まぁ確かに、あの人は一年生で1・2を争うくらいのかっこよさだと思う。

え、てことは~・・・

「みんなってもしかして・・・え~と・・・」

「進藤悠里君だよぉ!!知らないの!?」

女の子は私の意図がわかったらしくちゃんと教えてくれる。

「そうそう、その進藤君の事が好きなの?」

「「「うんっ!!」」」

おぉう・・・

びっくりした・・・

「そっかぁ~」

みんな好きな人とかもういるんだ~

私は・・・好きな人とか出来たこととかないからわかんないや。

・・・・あ、

あぁぁぁ!!

私、今普通に女の子とはなせてる!!

そうだ!ここがチャンス!!

「ね、ねぇ!メアドおしえてくれないかなぁ・・・」

私はおずおずと尋ねる。

「え?あ!いいよぉ!!」

女の子はあっさりとOK

「え!?いいの!??」

そんな私の反応をみて女の子はけらけら笑いながら、

「当ったり前~★」

私はその返事に表情を明るくさせた。

「あ!ずるい!!私もメアドこうかんしよぉ~!!」

「わたしも~!」

それから私は何人かとメアドを交換した。

「そうだっ!」

周りにいたうちの一人の女の子がすくっと立ち上がる。

「西野さんも今日カラオケ行かない?」

「え・・・」

私は一瞬固まった。

そんな私を見て女の子は、

「あれ?もしかして・・・なんか用事ある?」

「・・・うっ」

「「えっ!?」」

「え!?なんでないてるのぉ~!?」