ガラッ

碓井先輩は足で保健室のドアを開ける。

「・・・いるわけねぇか・・・」

そう言って碓井先輩は私をゆっくりおろす。

私がちゃんと立てることを確認した碓井先輩は一つの椅子をストーブの前に持って行って、ストーブのスイッチを入れる。

私の方に近づいてまたお姫様だっこしようとするから全力で拒否って自分で歩く。

前を歩いている碓井先輩はほんの数歩の事なのに何度も何度も振り返って私を見る。

椅子に座らされた私は、

「案外心配性なんですね碓井先輩って。」

「俺のせいでこんなんにされたんだ当たり前だろ。」

その言葉に少しキュンッとする。

碓井先輩が足に触る。

「っ*○♨×∴!???」

言葉にならない叫びをあげてる私を見てる碓井先輩ははぁ~ってため息だしながら、

「いてぇだろ・・・なにされたんだよこのへん。」

そう言って碓井先輩は優しく足を撫でる。