「はぁ~・・・」

高校生活二日目・・・

私は教室の前から動けずにいた。

どうしよぉ・・・・

結局昨日は、全然誰とも話せなかったし・・・・。

友達・・・できるかなぁ・・・?

小さな不安を抱きながら、私は数分間教室の前から動けない。

でも、ここにいてもしょうがないよね!

そう意気込んだ私はドアに手をかけた・・・!

「早く入れ。」

ボスッ

「いたっ」

後頭部に柔らかい痛みが走る。

「何すん・・・」

振り返ったそこには、金髪と茶髪を混ぜたような髪の色をした爽やかな感じの男の子が立っていた。

「早く入れ。俺が入れねぇ。」

男の子はだるそうな顔をしながら私を見下ろす。

「あぁ!ごめんっ」

私は急いでドアを開けて中に入ろうとする、

「おぁっ!」

勢い余ってこけそうになる。

「おっとっ」

パシッ

こけそうになった私の手首を掴んで自分のほうに引き寄せる。

「大丈夫か?」

男の子は私と同じ顔の位置まで腰を下げて私を見つめる。

「っっ~」

私は見つめられているのとこけそうになった恥ずかしさでうつ向いた。

そんな私を見て男の子はフッと笑って、

「どんくさい奴だな。」

そう言いながら男の子は教室の中に入っていく。

「なぁっ!!」

私も教室に入ろうとする・・・・・と・・・・

教室中の好奇の目が・・・

私はそこから逃げ出したい気分にもなったが、もうすぐホームルームも始まる時間だったのでそそくさと席に着いた。

すると・・・・

「なになに?もうカップルになっちゃってんの!?」

「ひゅ~う、朝からみせてくれるねぇ!!」

教室中の女の子に周りを囲まれ質問攻め・・・

「ねぇねぇ!もう悠里くんと付き合ってるの!?」

「えぇ!?ち、ちが・・・・」

私は助けを求める視線をさっきの男の子に向けた・・・が

「・・・」

腕を枕がわりにして・・・寝てる?

男の子の周りにも多少他の男子も集まっているけど・・・男の子が寝てるから話しかけづらいのかただ集まってるだけ・・・。

「ねぇ~!!どうなのぉ!?」

女の子は私の顔をのぞきこむ。