真奈 side

「ちょっとさぁ・・・あんた調子乗ってんじゃないわよ?」

「そうそう、ちょっとかまってもらったってだけで誰もあんたの事なんか考えてもないんだから。」

「・・・」

今、私がどんな状況かは話さなくてもわかると思うが・・・

うわぁ・・・まさか自分がこんな典型的ないじめにあうとは・・・

なんか典型的すぎて逆に笑えてくる。

「ちゃんと話聞いてんの!?」

一人の女の子が足を思いっきり踏んでくる。

「っ・・・」

あしのつま先の方がジンジンと痛む・・・

「別に調子に乗ってるつもりはないんですケド・・・」

私は控えめにそう言うと。

「はっ!しらばくれんなっての!!あんたが私たちの拓未君や麗君や武君をたぶらかすなって言ってんの!」

「・・・・」