苦笑しながら中村先輩は指をさす。

指を差された方には机に突っ伏してる岸谷先輩。

「だっ・・・大丈夫なんですか・・・?」

そういうと中村先輩は、

「今は、麗充電中だねぇ。」

岸谷先輩の綺麗な黒髪をくしゃくしゃ撫でる中村先輩。

ガシッ!!

「うぉ!?」

岸谷先輩は突っ伏したまま中村先輩の手首を掴む。

「ぅあててててててて!!」

岸谷先輩の手首を掴む力が強いのか中村先輩は顔を歪ませながら痛みをこらえてる。

「き・・・岸谷先輩・・・大丈夫ですか・・・?」

私は中村先輩が少しかわいそうになって岸谷先輩に声をかけた。

「んん・・・大丈夫・・・」

岸谷先輩はそう言いながら中村先輩の手を捻りあげる。

「ちょいぃぃぃっ!!ったぁぅ!!」

中村先輩は半泣きになりながら机をバンバン叩いてギブアップしてる。

「何か飲みもん頼もうかな・・・」

岸谷先輩は中村先輩から手をはなしてメニューを手に取る。

「~~~」

今度は岸谷先輩の代わりに中村先輩が机に突っ伏してる・・・・

「水くださぁ~い。」

岸谷先輩は定員さんに向けて手を振ってる。

「お待たせしました」

机の上に置かれた水を見て私は口を開く。