そのせいで先輩の首筋から香水のような匂いが私の鼻をかすめる。

「ご・・・ごめんなさっ・・・」

私は恥ずかしくなって顔を赤くする。

「ぷっ・・・なおせよその林檎病」

林檎病!?

えっ!?うそ!私病気だったの!??

「そーゆうんじゃねぇよ。」

碓井先輩はそう言いながら私からパッと手をはなす。

「はいはい、いちゃいちゃしてないで早く入って。俺そろそろ限界。」

岸谷先輩は碓井先輩の肩をポンッと軽く叩いて私たちの前をさっさと歩きだす。

でもその足取りは少しふらついてて私は店の席に着くまでおろおろしながら見守ってた。

「あぁ~つかれた。」

ふらついた足取りでやっと着いた席にドカッと座り込む岸谷先輩。

「どれにしよっかな~?」

中村先輩はすでにメニューを開いて選んでる。

「お前はどうすんの?」

碓井先輩はそう言いながら私にメニューを差し出す。

「あっ、ありがとうございますっ!」