「えっ・・・あの・・・」

私はあわあわしながら碓井先輩の方に振り返ると、

「ま、いいんじゃねぇ?」

碓井先輩も歩き出す。

「えっと・・・」

「どしたの?行かないの?」

岸谷先輩はキョトンとしながらお店の方を指差す。

「いっ、行きます!」

私はお店の方に歩き出した。

そのあとについて岸谷先輩も歩き出す。

「おーい!はやく~!!」

お店の前で手をブンブン振っている中村先輩。

「はいっ」

私は走り出そうとした途端、

「ぅわっ!?」

何かにつまずいてこけそうになる。

ボスッ

「っっ~」

勢いで鼻を強打した。

「大丈夫か?」

「え・・・?」

上から聞こえるその声は、

「っ!碓井先輩!」

上を見ると碓井先輩のドアップの顔が!!

その綺麗な顔立ちに思わず見惚れてしまいそうになる。

「いきなりこけんなよ。」

碓井先輩は頭を少し動かす。